新型コロナウイルスの流行を経て、世の中では“ニューノーマル”という言葉が注目されるようになりました。しかし、ニューノーマルとは何を指すのか、何をすべきなのか、よくわからない人もいるでしょう。本記事ではニューノーマルの意味や働き方・生活の変化、心身への影響とともに、日常に取り入れるためのポイントなども提案します。
- ニューノーマルとは何か
- 大きな社会変化がもたらす新しい生活様式の定着
- ニューノーマルという言葉は2000年代初頭に誕生
- ニューノーマルによる働き方や生活の変化
- ニューノーマルによる働き方の変化
- ニューノーマルによる生活の変化
- ニューノーマルによる身体への影響
- 運動不足
- コミュニケーション不足
- ニューノーマルを上手に取り入れるための工夫
- オンとオフのメリハリを意識する
- 仕事や生活の質を高めるアイテムを取り入れる
- ニューノーマルによる心身への影響を防ぐには
- 適度な運動を行う
- 疲労の軽減に有効な食事をとる
- 【おすすめレシピ】鶏むね肉のケチャップソテー
- ニューノーマルとは新時代を安心して生きるための生活様式
ニューノーマルとは何か
ニューノーマルとは新しい生活様式や、それが定着することを意味します。コロナ禍で注目を集めていますが、実はこの言葉が使われ始めたのは20年ほど前のこと。ここではニューノーマルの意味や、これまでの変遷を紹介します。
大きな社会変化がもたらす新しい生活様式の定着
ニューノーマルは、そのままの意味にすれば「新しい普通」となります。時代や社会の流れに伴う新しい生活様式が定着することや、新しい生活様式そのものを指す言葉です。
2020年から世界規模で感染拡大している新型コロナウイルスにより、ウイルス対策を中心とした新しい生活様式に変えざるを得ない状況になりました。このような世情により、ニューノーマルという言葉(概念)が注目されています。
ニューノーマルという言葉は2000年代初頭に誕生
ニューノーマルという言葉が最初に登場したのは、2000年代の初めと言われています。インターネットの普及により、ビジネスや経済における常識が覆ると予想されたことからこの言葉が用いられました。
次いで、第二のニューノーマルはリーマンショックです。金融危機が回復したとしても、根本的な問題が改善されなければ元の社会には戻らないと論じられました。結果的に、リーマンショックを経て持続可能な社会へと変革が進んでいます。
そして、第三のニューノーマルとして挙げられるのが、新型コロナウイルスの流行です。ここからは、この第三のニューノーマルについて紹介していきます。
ニューノーマルによる働き方や生活の変化
それでは、ニューノーマルによって働き方や生活はどのように変わるのでしょうか。ここでは、ニューノーマルがもたらす働き方や生活の変化と、起こり得る心身への影響について解説します。
ニューノーマルによる働き方の変化
ニューノーマル前は職場に直接出勤し、社内で業務を行うスタイルが圧倒的に多く見られました。しかし、ニューノーマル後はテレワーク(リモートワーク)など、会社に出勤せず自宅で働くというワークスタイルが広く認識されることとなりました。
これを活かし、本社があるエリア以外の地方に住みながらテレワークで働く、という生活を選ぶ人も増えています。また、会議や研修、商談など業務上必要なコミュニケーションをリモートで行うこともニューノーマルがもたらした変化です。
ニューノーマルによる生活の変化
感染症対策として、外出時のマスク着用や手指のこまめな消毒、混雑している場所を避ける、人とソーシャルディスタンスを保つ、会食を控えるなどが共通認識となりました。生活においても直接その場所に行くのではなく、自宅にいながら体験できることが多くなっています。
例えば、ネットショッピング、結婚式や季節の行事のオンライン化、リモートライブ・イベントなどです。また、自宅やオンライン上をキーワードに、新しいビジネスモデルも模索されています。
ニューノーマルによる身体への影響
新型コロナウイルスが感染拡大する中、感染対策を目的としてニューノーマルが提唱されるようになりました。非対面、非接触を重視することは感染対策としては理に適っています。しかし、従来の働き方や生活との変化により、次のような影響が出始めています。
運動不足
自宅での勤務時間が増えたり、外出の機会が減ったりすることによる運動不足問題が挙げられます。特にこれまで通勤していた人は、出勤が不要になり、歩行の機会が少なくなりがちです。
会社に出勤して働いているとオフィスの中を歩いたり、他の部署・会議室などに行ったり、外回りをしたり、自然と歩く機会が多くなります。しかし、テレワークはほとんど自宅内で動作が完結するので運動量が落ちやすいのです。その結果、運動不足を招くこともあります。
コミュニケーション不足
コミュニケーションの取り方が大きく変わったことによる精神的なストレスなども考えられます。テレワークでは電話やメールの使用頻度も多くなります。このようなコミュニケーション方法は、対面でのコミュニケーションとニュアンスが変わって伝わることもあるので注意が必要です。
ビデオ会議など画面を通じて対面する方法はありますが、対面より手間がかかる分、手軽ではありません。このようなコミュニケーションの変化、またそれに対応しなければならないというプレッシャーがストレスになり、世代を問わず多くの人が精神的疲労感を感じる可能性があります。
ニューノーマルを上手に取り入れるための工夫
ニューノーマルの内容は理解できても、実際どのように対応すれば良いのかわからない人もいるでしょう。ここでは、ニューノーマルを上手に生活に取り入れるための工夫を提案します。身体のストレスを溜めずにニューノーマルを実践していきましょう。
オンとオフのメリハリを意識する
テレワークでは仕事とプライベートの境目が曖昧になりがちです。仕事の時間が長くなったり、オンオフどちらかわからない時間が多くなったりすると、心身が休まりません。
そこで大切なのは、オンとオフのメリハリです。いつでも仕事に取りかかれて、いつでも終わらせられる自宅だからこそ、しっかり始業と定時を意識するのです。仕事に集中する時間と休む時間を区別することで、休息もとりやすくなります。不規則な生活は心身の疲労にもつながります。規則正しく、リズムを意識した生活を送りましょう。
仕事や生活の質を高めるアイテムを取り入れる
ニューノーマルな生活を充実させるため、少し良い物を取り入れるのも工夫の1つです。例えば仕事のときは、テレワークが快適になるようデスク、イス、ヘッドセット、カメラなどにこだわるのも良いでしょう。リフレッシュ用のドリンクなどの質にこだわるのも良い方法です。
また、少し贅沢な食材を購入したり、新たな趣味への挑戦や、これまでの趣味に関するアイテムを新調したりするのもおすすめです。オフが充実するようなアイテムを取り入れ、ニューノーマルのスタイルを楽しむ工夫が大切です。
ニューノーマルによる心身への影響を防ぐには
ニューノーマルが心身にさまざまな影響を及ぼす可能性については先に触れた通りです。このような影響は運動や食事の仕方などで防ぐこともできます。最後に、ニューノーマルの影響に立ち向かうための運動・食事について紹介します。
適度な運動を行う
ニューノーマルな生活は運動不足が起こりやすい環境なので、適度な運動を意識的に行うことが大切。ウォーキング、ヨガ、エクササイズなど、身体に大きな負担をかけなくてもできる運動がおすすめです。
また、仕事中もずっと座りっぱなしではなく、1時間に1回立ち上がるなど体勢を変えて身体のコリを防いでください。身体を伸ばすなどの簡単なストレッチを行うのも良いでしょう。運動不足を解消するだけでなく、気分のリフレッシュにも効果的です。なお、強い身体づくりを行うことで免疫力を高めるなどの効果も期待できるかもしれません。
疲労の軽減に有効な食事をとる
心身の疲労を防ぐには食事に気を配ることも大切です。栄養バランスにすぐれた食事は心身の調子を整えてくれます。また、疲労軽減が見込める成分を食事で摂取するのも良いでしょう。
積極的にとりたいのは、疲労軽減に効果をもたらすと注目されている、イミダゾールジペプチド(以下、イミダ)という成分(抗疲労物質)です。イミダを多く含む、鶏むね肉を使用したレシピを食事に取り入れるのがおすすめです。
【おすすめレシピ】鶏むね肉のケチャップソテー
「鶏むね肉のケチャップソテー」は、1人前300kcal以下とヘルシーながら、甘辛いしっかりした味付けで満足感があるメニュー。1人前にイミダが640mgも含まれています。鶏むね肉を焼き、ソースを絡める簡単な手順で作れます。詳しいレシピは以下のリンク先を参考にしてください。
ニューノーマルとは新時代を安心して生きるための生活様式
ニューノーマルとは、新時代を安心して生きるための新しい生活様式です。時代の移り変わりとともに、生活スタイルもアップデートする必要があります。しかしそれには大きな変化を伴うため、対応するための工夫や心身への影響の防止策を考えることが大切です。この記事を参考に、ニューノーマルの波に上手く乗って、新時代の快適な生活を実現しましょう。