平日の夜や週末はデジタルデトックス。身体の疲れをリセットして良い睡眠を

#デジタルデトックス #疲れ #睡眠

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デジタルデトックスとは、デジタル機器の利用が欠かせない現代において溜まりやすい疲れ・ストレスを、すっきりリセットできる取り組みです。今回はデジタルデトックスの基本的な内容や期待できるメリット、やり方、成功のポイントなど、これからデジタルデトックスを始めたい人に役立つ情報を紹介します。

デジタルデトックスとは何か

デジタルデトックス中のPCとスマートフォン
デジタルデトックスが何か、なんとなくイメージできても具体的な内容はよくわからない人もいるでしょう。まずはデジタルデトックスの詳しい意味を解説します。

デジタル機器から一定期間遠ざかる取り組み

デジタルデトックスとは、PCやスマートフォンなど、デジタル機器の使用を一定期間控えることです。デトックスには「排出」という意味があります。
現代では、仕事・生活のさまざまな面において、デジタルデバイスの使用が欠かせません。しかし、デジタル機器を使い過ぎて疲労やストレスを感じている人も多く見られます。そこで、デジタル機器の使用をやめ、心身を休めるために行われるのがデジタルデトックスなのです。

デトックスの期間や環境は問わない

デジタルデトックスはその期間や環境を問いません。例えば「今日はPCもスマートフォンも使わずに1日を過ごそう」というカジュアルなスタンスでも取り組めます。
また、デジタルデトックスの際、より心身のリフレッシュをはかりやすい環境で過ごす人もいるようです。詳しくは後述しますが、ホテルやキャンプ場などでデジタルデトックスを実践する人もいます。

デジタルデトックスで期待できる効果

気持ち良く目覚めた男性
デジタルデトックスはさまざまなプラス効果を見込めます。ここでは、デジタルデトックスで期待できるメリットを見ていきましょう。

睡眠の質の向上

デジタル機器の使用頻度が高いと、睡眠の質に悪影響を及ぼす可能性があります。デジタル機器が発するブルーライトを浴びると、脳が太陽の光だと錯覚を起こします。そのため身体が活動的な状態になり、睡眠の妨げになりやすいのです。デジタルデトックスではブルーライトを浴びる機会を減らせるので、睡眠の質の向上が期待できます。

脳への負担の軽減

デジタル機器を使えば一気に大量の情報を取得できます。これは大きな強みでもありますが、脳にとっては良くない影響もあります。情報量の多さや液晶画面の光・色の多さにより、脳に負担がかかるのです。
脳への負担は、判断力・集中力・意欲の低下や物忘れなど、さまざまな影響を及ぼします。デジタルデトックスを行うと、このような脳への負担軽減が期待できるでしょう。

インターネット依存の防止・解消

インターネットを利用する頻度・時間が多くなってなかなかやめられない、いわゆるネット依存もデジタルデトックスでの防止・解消が期待できます。デジタル機器を利用できない環境をつくることによって、依存からの脱却を目指せるでしょう。
また、SNSを多用する中で他のユーザーの反応などを気にし過ぎるあまり、ストレスにつながる「SNS疲れ」などもデジタルデトックスを行うと改善が期待できます。

時間にゆとりが持てる

デジタル機器でインターネットなどを利用しているうちに、あっという間に時が過ぎる感覚を覚えた経験がある人も少なくないでしょう。デジタルデトックスを行うと、今までどれだけの時間をデジタル機器の利用に費やしてきたかがわかるはずです。デジタル機器から一定期間離れることで時間の余裕が生まれ、ゆとりのある過ごし方ができます。

【場所別】デジタルデトックスの実践方法

デジタルデトックスの実践方法を場所別に紹介します。なお、先述したようにデジタルデトックスはデジタル機器を遠ざけることが可能なら、行う場所は関係ありません。自分にはどの環境がマッチしそうか考えてみましょう。

自宅などのプライベートな空間

デジタルデトックス中の夫婦
自宅ならすぐにデジタルデトックスにチャレンジできます。ただし、日常生活の中ではPCやスマートフォンを使用する機会が非常に多いため、「デジタル機器を全般的に使用しない」というルールを守るのは難しい可能性もあります。自宅でデジタルデトックスを行うのなら、必要最低限の機能(電話・メールなど)以外を控えるなど、自分なりのルールを考えてみても良いでしょう。
なお、なかなかデジタル機器を手放せないなら、画面をモノクロに設定するのも1つの方法です。明るく華やかな色調の画面は目を引き付けるとともに、脳を活性化させる習性があります。モノクロ画面は落ち着いた色調で脳を興奮させにくいため、デジタル機器の使用回数減を期待できます。

デジタルデトックス専用プランのあるホテル

お茶の置かれたホテルの部屋
ホテルのデジタルデトックス専用プランを利用する方法もあります。滞在中はホテルにデジタル機器を預けるので、物理的にデジタル機器を利用できない環境に身を置けます。なかには、デジタル機器がなくても楽しめる体験・アクティビティなどのプログラムが用意されているホテルもあります。

キャンプ場などの野外環境

キャンプする夫婦
電波が届かない・電源が少ないなど、電子機器を使えない環境が多いキャンプ場などの野外も、デジタルデトックスを行いやすいと言えます。自然と触れ合いながら、のんびり過ごせる点も心身のリフレッシュにつながるでしょう。その他、デジタルデトックス専用ツアー・キャンプに参加する方法もあります。

デジタルデトックスを成功させるポイント

オフィスで瞑想する男性
「ついデジタル機器に手が伸びてしまう」という人でも、いくつかポイントを意識すれば失敗することなく続けられるでしょう。最後にデジタルデトックスを成功させるためのポイントを紹介します。

デジタルデトックスの期間・時間を決める

デジタルデトックスを成功させるためには、期間や時間を決めておくことが大切です。「もうこれからずっとデジタル機器は使わない」という極端な目標の達成は難しいと言えます。デジタル機器を利用したコンテンツは日常にあふれており、そのすべてを避けるのは容易ではないからです。
デジタルデトックスを行う際は高い目標を設定せず、無理なく続けていけそうな期間にするのがおすすめです。例えば平日の夜や週末など、「週にこの期間」と決めて行うとわかりやすいでしょう。
どのくらいの時間デジタルデトックスを行えば効果が出るのかは人によるので一概には言えませんが、例えば夜間、就寝前の1時間デジタルデトックスを実施すれば、睡眠の質アップに効果的と考えられます。まずは「1日のうち2時間」など、短時間からデジタルデトックスを始めてみて、慣れてきたら1日・2日...と期間を延ばしていく方法もあります。

普段デジタル機器をどのくらい使っているか調べる

自分が普段どれだけデジタル機器の使用に時間を費やすか調べて実感することで、デジタルデトックスが成功しやすくなります。iPhoneの「スクリーンタイム」や、Androidの「デジタルウェルビーイング」などのアプリを使えば、1日のスマートフォンの使用時間を可視化できます。
総務省の「主なメディアと利用時間と行為者率(令和2年版)」によると、40~60代は平日にTVを2~4時間30分、インターネットを30分~2時間ほど*利用しているそうです。デジタル機器の利用時間を可視化すると、自分では気づいていなかった利用時間の多さを知るきっかけになるかもしれません。
*出典元:“主なメディアと利用時間と行為者率(令和2年版)”総務省webサイト
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r02/html/nd252510.html

WEBサイトやSNSからこまめにログアウトする

WEBサイトやSNSには、ログインしなければ利用できない場合があります。いつもログイン状態にしていると、ログインの手間がないためデジタル機器に手が伸びてしまいがちです。利用後に毎回ログアウトすれば、再びログインする手間がブレーキになり、デジタルデトックスが成功しやすくなるでしょう。

デジタルデトックスを行うことを周囲に伝える

デジタルデトックスを行うことを周囲に伝えるのも成功の秘訣です。デジタルデトックスを行うことを公言すれば「言ったからには簡単にやめられない」という、ほど良いプレッシャーになります。
また、もしかしたらデジタルデトックスに興味を持ち、一緒に取り組んでくれる人が現れるかもしれません。仲間ができると励まし合いながら続けられるので、より成功しやすくなるでしょう。

デジタルデトックスで日頃の疲れをリセットして心身を癒そう

笑顔の女性
デジタルデトックスは誰でもできる取り組みです。普段使っているデジタル機器を遠ざける時間をつくることで、日頃の疲れやストレスなどをリセットします。睡眠の質向上も期待できるので、心身のリフレッシュにつながりますね。ぜひこの記事を参考に、あなたもデジタルデトックスにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。